日常
バイトに挑戦した。 中華屋さん。 ビビって負けた。クビになった。たった1日で。 かっこ悪い。 僕はバカか? 自分を責めた。誰の得にもなんないのに。 クビを言い渡された午後、僕は自分の部屋でボーっとしていた。 すると、姉から電話がかかってきた。 「…
バイトを探した。 近所に焼き肉屋さんがあった。 バイト募集してないですか、と聞くと、「間に合ってる」との事。 前からその店には目を付けていたので、正直当てが外れた事に僕はがっかりした。 その夜、自販機へ。 中華屋の前を通る。 「アルバイト募集」…
僕は「死にたい」と言う人が嫌いだった。 そういう人にずいぶん苦しめられてきたからだ。 「死にたい」と言う言葉にもさまざまなレベルというか、深さ、本気度があると思う。 軽いため息の仲間のようなものから、イライラのはけ口、本当に死んでしまいたいと…
引っ越してきて1週間たった。 心配していたホームシックは引き起こされていない。 そうならないための努力をしてきたからだと思っている。 どういう努力をしたかというと。 とにかく外に出た。 前住んでいたアパートから今住んでいるアパートは徒歩5分の距…
引っ越し業者の人たちの事を思い返してみる。 夕方3時に3人で3トントラックで来てくれた。 窓の外にトラックが入ってくるのが見えて、しばらくすると玄関のチャイムが鳴った。 ドアを開けると、40代くらいのおじさんが立っていた。 青いユニフォーム姿…
引っ越した。 色んな事があって、まだ頭が追い付いていない。 とにかくいろんな人に関わった。 知らない人ばかりだ。 引っ越し業者の3人組。 エアコン工事をしてくれたメガネの太った青年。 電話工事をしてくれた、いかついけど笑うとかわいいおじさん。 家…
以前、甥っ子たちと過ごしている時、僕は探す目で見ていた。 「いま、この子たちに足りないものは何だろう?」 「次は何をすれば楽しませられるか?」 「勉強は、どういう教え方をしようか?」 足りないものを探して、それを満たすように自分を動かしていた…
引っ越しまであと5日。 部屋の中はダンボールだらけだ。 カレンダーや、甥っ子たちの描いた絵もはがして壁も裸になっている。 電気、電話、水道、ガス、新聞、郵便。 一通りの手続きは滞りなく終了し、あとは引っ越しの日を待つのみ。 だが、1つ問題がある…
ここのところ、僕はずっと小説を書いていた。 読んでくれる人がいるからだ。 その人は町の運営するバスの運転手さん。 前回小説を読んでくれた時も、面白いと言ってくれた。 また書いてこいよ、って言ってくれてる。 そんなわけで小説を書いていた。 一生懸…
病気がひどい時、僕は人に避けられていた。 髪がボサボサで、服装もひどかったのが大きかったと思う。 風呂にも入ってなかったし、手足もガタガタ震えていた。 今は。 髪を切った。服もそれなりに気を使っている。 風呂は1日2回入る日もあるし、手足も震え…
昨日、姉の家へ行ってきた。 姉と甥っ子兄弟がいた。 甥っ子は2人いる。 兄さん(兄)と天才(弟)だ。 兄さんは高校1年。天才は中学1年だ。 穏やかな午後。 僕は姉に出してもらったコーヒーを飲みながら本を読み、 姉は天才の宿題を手伝っていた。 兄さ…
僕は子供の頃から、思い通りにならない事が多くて、人生を悲観していた。 親が離婚して父親がいなくなったり、6つ年上の姉に嫌われていたり、母親がうつ病になって自殺未遂したり。 そんな僕を見て、あからさまに見下してくる人もいたし、「かわいそう」と…
僕は発声練習を続けている。 歌いたい歌があるからだ。 でも、その歌を歌うには、僕の声域では高さが届かなかった。 なので、練習だ。 河原へ行って「あー!」って声を出していた。 最初に出せていた音は、 ドレミファソラシ、ぐらいで1オクターブも満足に…
引っ越しをするので、引っ越し業者の人に見積もりを頼んだ。 電話をかけて1時間くらいして、担当の人がやってきた。 大人の男の人がやってきた。1人。 人懐っこそうな笑顔が印象的な、好青年。 スーツ姿。黒い革みたいなスーツケースを携えていた。 部屋に…
引っ越す事になった。 色々問題があって。 警察が来たりとかして。 それで、引っ越すと言っても同じ町内だ。 ここから徒歩5分。 そこにしたのは、自分自身の通院の都合もある。 もう一つの理由は、甥っ子たちが学校帰りに休憩していく場所を用意しておくと…
絵を書いた。 ミルク(飼いカメ・推定1歳2カ月)の絵だ。 一生懸命書いた。 だが、バランスが悪い。 色の濃淡の加減とか、パーツ同士の強弱が。 とくに脚。 前脚と後ろ脚だと同じ生き物じゃないみたいだ。 いつもそうだ。 僕は全体を見てバランスをとる事…
ブログを書き続けて、1年経った。 約束は果たされた。 自分との約束。 「1年間、毎日更新し続ける」と決めていた。 正直、やめようと思う瞬間はあった。とくに最初の方は。 だが、僕の何の役にも立たないこのブログを読んでくれる人が現れた。 うれしかっ…
僕はずっと人間を好きになりたかった。 特定の誰か、ではなく「人間」という存在そのものを。 この星には人間がたくさんいる。 何十億もの人。 もし人間の事が嫌いだったらすごく大変だと思う。 生きている世界が嫌いなものだらけという事になるからだ。 生…
僕はタバコを吸わない。 でも、一度だけ吸った事がある。 高校生をやっていた時の事だ。 友人に勧められて、一口吸った。 たしか「マルボロ」というタバコだったと思う。 ちょっと興味があった。どういうものなんだろう?と。 一口吸って、視界がぼやけた。 …
今日は精神科の通院日だった。 僕はいつも売店で、カレーパンを買って食べている。 今日も楽しみにしていた。が、売り切れだった。 ショボーンとして、診察。 先生にどうしたの、元気ないね?と聞かれた。 「カレーパン」と答える事も出来ず、僕は「ちょっと…
子供の頃から、僕は人間が嫌いだった。 とくに病気がひどい時は、人間を憎んでいた。 呪っていた。 みんな死んでしまえ、とか思っていた。 何よりも、そんな考えしかできない自分自身が嫌いだった。 肯定できなかった。 他人も、自分も。 だが、そんな僕にも…
美容院へ行った。 近所の美容院。 姉の紹介で通うようになった店だ。 明るくて、テニスをやっていて、生き物が好きなお姉さんが髪を切ってくれる美容院だ。 店の中には所狭しと、水槽が並んでいる。 その中で、熱帯魚がたくさん泳いでいる。 それとコンビネ…
甥っ子兄弟2人が遊びに来た。 兄さんは宿題を仕上げに来た。 明日が宿題の提出日だから。 世界史のレポートを一緒にやった。 旅行会社のパンフレットを切って、貼って、書く。 兄さんは早くゲームをやりたかったので、ものすごい集中力を発揮した。 普段ボ…
僕はよく泣く。 感動したりすると。 とくに人が泣いているところを見たりすると、もらい泣きしてしまう。 テレビドラマとか演技の方でも。 統合失調症になってから僕は長いあいだ、泣く機能が停止していた。 薬の飲みすぎだったのか、感情をとらえる事ができ…
僕はここのところ、アイスコーヒーばかり飲んでいる。 ブラックで。 粉のインスタント。 水を注いで、スプーンでかき混ぜ溶いていく。 コーヒー自体はマグカップに半分程度。 さらにブロックの氷を4、5個投入。 それを1日10杯くらい飲んでいる。 楽しみ…
今、僕は特に不足はなく、身体に痛いところもなく、不安にとらわれているわけでもない。 しあわせだ。 精神病院に措置入院していた時は、不安でいっぱいだった。 とにかく不安だった。 最初の方は薬も合わなくて、しょっちゅう注射を打っていた。 落ち着かな…
僕が住んでいる街は、いいところだ。 5歳くらいまで、僕は四国に住んでいた。 父の故郷。マンションに住んでいて、けっこう都会だった。 もう記憶は薄れているけれど。 親が離婚して、母、姉、僕の3人はこの町に引っ越してきた。 最初は戸惑った。 すごく…
僕は発声練習をしている。 歌いたい歌があるから。 その歌を歌うには、声域を広げる必要があった。 何カ月か発声を続けてきて、ちょっとずつ声の幅は広がった。 頑張れば何とか全部歌えるようになった。 それで、自分で歌ってて結構うまく歌えてるんじゃない…
僕は、カメを飼っている。 名前はミルク。 性別不明。 この家に来てから1年と1カ月になる。 名前を呼んでも反応はないし、とくになつく様子はない。 毎日、水槽を洗って水を替え、エサを与えるだけの日々。 もうこのまま事務的に世話をして、ゆっくり眺め…
朝からボーっとしていた。 最近、夏休みに入った事もあって、甥っ子たちと遊んでばかりだ。 宿題、カードゲーム、相撲。 楽しい事は楽しい。 だが、ずっと家の中にこもっている。 引きこもっていたからか、気分が塞いできていた。 ネガティブなことばかり頭…