hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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やってしまえば、なんとかなった

僕の町にも桜が散って、緑がもえる季節が訪れた。

 

毎日3食欠かさずたべて造血剤を飲み続けていたら、貧血はかなり改善された。

めまいもしないし、氷をかじらずとも、頭が破裂しそうにならない。

 

今まで僕は体調不良である事と初心者という事を言い訳に、会社に配達エリアをしぼってもらっていた。

慣れてきたら少しずつでも増やせばいいや、なんてのんきに構えていた。

ところが。

 

この間、配達物の箱の中にお知らせの紙が1通。

内容は。

 

・以下の配達地区の人材が不足しています。引き受ける事ができる方がいたら申し出てください。

というものだった。

 

そのエリアのリストに僕の配達地区が載っていた。

 

当たり前なのだけれど、

よくよく考えてみれば僕が配れていない分、会社の先輩たちが走り回っていた事になる。

つまり僕が楽している分、先輩や会社に迷惑がかかっていた。

 

これはまずい。

せっかく働かせてもらっているのに、迷惑かけてどうすんだ?

と思ったので、翌日僕は申し出た。

「絶好調なので、この地区をすべて任せてもらえませんか?」と。

そう訴えた僕に、先輩(美人)は、

「ホントに大丈夫?」と心配そうに問うてくれた(ように見えた)。

対して僕は力こぶをつくりフルスマイルで、絶好調ですから!と押し切った。

先輩(ついでに言うと、かわいくもある)は笑ってうなづいてくれた。

……アホだと思われたかもしれないが。

 

次の日から配達量が一気に2倍になった。

しらない地名がたくさん出てきたし、配達ルートも最初から組み直し、

もちろん自転車に積む重量だって2倍。

幸い走行距離は1,5倍くらいにとどめられた。

 

任せられた初日は「きついかな?」と戸惑ったが、実際にやってみるとうまくいっている。

やること自体は今までと変わらないし、

ここどこだ?と地図を片手にキョロキョロしていると、近所の人たちが教えてくれる。

 

ありがたい事に、初めて会う人達も「ごくろうさま、がんばってね」と応援してくれる。

うれしくて、たのしくて、もうかっている。

感謝してもしきれない。

なので、

町なかで自転車に乗ってニヤニヤしながら配達しているガリガリの男を見かけたら、

そいつは僕の可能性が高い。

 

問題なく、日々を過ごせている。

……と思ったけど。

新しく訪ねたお宅のおばあさんに「あんた何者だ!?」と迫られた事もあった。

それでも、一生懸命説明したらわかってくれた。

その事も自分の中で確かな糧に変わっている。

 

というわけで、たのしく順調に暮らせている。

それでは、また。