hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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迷いと僕と世界と安心

ここのところ、僕はずっと小説を書いていた。

読んでくれる人がいるからだ。

その人は町の運営するバスの運転手さん。

前回小説を読んでくれた時も、面白いと言ってくれた。

また書いてこいよ、って言ってくれてる。

 

そんなわけで小説を書いていた。

一生懸命。

ところが、途中でふと、気が抜けた。

魔がさした。

「今書いてる小説を面白いと思うのは僕だけじゃないのか?」

「自己満足の押し付けにしかなってないんじゃないか?」

「そもそもあの人が面白いって言ってくれたのだって、気を使ってくれてるだけじゃないのか?」

「いや、あの人を疑うのか?最低だな、僕……」

とか思ってしまった。

葛藤した。

イライラした。

落ち着かない。

筆は進まない。

どうしていいかわからなかった。

 

とにかく落ち着かなければ、と思ったので。

瞑想をした。

昔は毎日していたのだけど、ここのところしていなかった。

 

座って、目を閉じて、呼吸を整える。

何も見ない、何も聞かない。

息を吐いて、息を吸う。

それを20分続けた。

だいぶ落ち着いた。

穏やかな気分になった。

ずっと部屋にこもっていた事もよくなかったのかも、と考えて、散歩に出た。

 

世界は輝いていた。

「ぽっぽっぽ」って首を揺らして歩く鳩がかわいかったし、

風に揺れる猫じゃらしには心を癒された。

いつも見慣れた雑草も、目と心を向けると複雑で、変化に富んだ芸術品に見えた。

僕はそういうものの中で、息をして、歩いた。

満足だった。

 

最後に公園で、ブランコに乗った。

ブランコに揺られながら、目を閉じて耳を澄ます。

セミの声に包まれながら、全身で風を感じる。

何だか世界に受け止められている気分に。

迷っても、つまづいても、また同じことをすれば大丈夫だと思った。

心を開けば、世界は応えてくれる。

 

今、楽しんで小説を書いている。

それでは、また。