基準
テレビを見る。
マンガを読む。
アニメを見る。
小説を読む。
どこをみても、「恋、恋、恋」だ。
なんなんだこれは?
思えば外の世界で僕をキモいという女性たちは、あるフィルターにかけてから僕を定義しているはず。すなわち、「恋人にふさわしいかどうか」。
その観点で僕は完全にアウトになっている、ということだと思う。
これはつらいことだ。
もちろんそういう観点で僕を見ていない人もいるだろう。
だが、積極的に僕を否定するような女性はそういう基準で裁いてきているのだと思う。
何でそういうことになっているのかがわからない。
よくよく考えてみると僕自身が恋愛というものにこだわっているから傷ついているだけではないのか?
僕自身も女性を見ているときには、「素敵だな」「かわいいな」「そうでもないな」などと見ている。つまり「恋人基準」。
それで、いろんな情報、最初に言ったテレビをはじめとするメディアの中に恋愛が「重要なもの」として描かれているからそういう価値観が植え付けられたのではないのか?などと考えてみた。
まあ、自分の中にそういうものを求める感情があるから勝手に気にしているだけかもしれないけれど。
僕は人が怖い。とくに女性が怖い。
人に見下されることにはずいぶんなれた。
避けられることも辛いけれど我慢はできる。
だけど、女性に男として否定されるときつい。高確率で発作が起きる。
発作さえ出なければ外に出ることはできるのだ。
僕は外に出たい。
突破口はどこだ?
受け入れられることを完全にあきらめることか。
受け入れられる努力を重ね、かつ成功させることなのか。
どちらも何だか違う気がする。
しかし、どうしていいかもわからない。
何だか空しい。
それでは、また。