hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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新聞紙と

壁一面に新聞紙。

僕が十年前に貼った。

だいぶ黄ばんできていて、ところどころ破れてる。

「新型肺炎sars」「ヒトゲノム解析」「抜け毛相談」。

いつも見ている古いニュースが目に付く。

壁をふさぐことで「何か」に対して防御している。

それが何なのか自分でもわからないけれど。

風呂に入る時は真夜中限定、電気を全部消す。

もちろん浴室も真っ暗だ。

見られている、責められている、疎まれている、そういう気がする。

理屈では、そんなことはないとわかっている。

けれど、落ち着かない。

 

発作が起きると、目に見える点が全て人の目のように感じられる。

世界が色あせて、ピンクとグレーが僕に迫る。

「お前は嘘つきだ」

「無駄だ」

「すぐにばれてみんなお前を置いていく」

そんなことを言われている気になりどうしようもなくなる。

薬を飲むことでそこから脱出しているのだが、あれが僕の住む本当の世界なのか、とも思う。

だから、二つの世界を行き来している。

どう折り合いをつけるべきなのか?

今はただ薬で回避しているけれど。

いつかあちら側でも僕は平気でいられる日が来るのだろうか?

先が見えない。

それでは、また。