hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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実家

実家に帰ってきた。

実家と言ってもアパート。二階建ての二階部分、西側の端。19の時まで僕も住んでいた。

母が一人暮らし。

父は行方不明。

姉は結婚して出て行った。

いつもなら母が僕のアパートに来るのだが、さすがにクロを見せるわけにもいかず、僕が母に会いに行った。人通りのない道を選び、自転車で10分。

母は内職をしていた。

帽子の縫い糸を切って取る仕事。

数は一度に大体100個ずつ。たまに300だったり、400だったりする。

かれこれ10年は続いている。

まだ僕が健康で元気で引きこもっていない時、よく手伝っていた。

30分ほど手伝う僕に母が話しかけてくる。

「調子はどう?」まあまあ。

「ご飯食べてる?」うん普通に。

「ゲームばかりしてるの?」いや、あんまり。

生返事しかできなかった。

家で留守番させているクロのことが気にかかって落ち着かない。

さみしい思いをしていないだろうか?

母子家庭で育った僕は子供のころずっと一人で留守番をしていた。姉も病気で入院していて、食事は基本カップラーメンを一人で摂っていた。

今も変わってないな。

小さくなった母の背中を一度眺めてから実家を後にした。

自転車をこぎながら、逆の立場で考えた。

すこし留守番させるだけで、子供(ペット?)のことがこんなに心配になるのだから、病気で引きこもっている僕は、どれだけ母に心配をかけているのだろう。胃のあたりが少し痛んだ。

自宅に到着する。

数人の人たちとすれ違っても調子を崩さなかったのは、ヒルナミンをあらかじめ25mg飲んでいたからだろう。

クロは大丈夫だろうか?

玄関を開けてリビングまで早足で進む。

扇風機に頭を乗せてクロはすやすや眠っていた。

そういえばこいつの親(だと思っている)は扇風機だった。

僕はご飯とトイレの世話をすれば、他は必要とされてないのかも。

それでは、また。