hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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なぜ、わかるのか?

折り紙を買いにサトウ商店へ行った。

課題をこなすためには折り紙が必要だからだ。

店内に入ると、トゥルルル、ルルルルという懐かしい電子音。

床はごつごつしたコンクリート(石?)でできていて、駄菓子屋のような独特のにおいがした。

コンビニのような監視カメラはないし、店員は優しそうなおじいさん店主しかいないので、ヒソヒソ話をされることもない。

つまり、安心して買い物ができるということだ。

50枚入りの折り紙を2パック確保し、10円や20円のガム、120円のグミや、1本30円のサラミもついでに5本買っておいた。

会計を済ませると、おじいさん店主が話しかけてきてくれた。

口調はゆっくりで、話しかたは穏やかだが、その視線はどこか鋭いような気がした。

気のせいか?

「あんた、最近よく来るけどこの辺の人かね?」

――はい。

「仕事は?」

――今、ちょっと体調崩してて。その、何も……。

という具合にいろいろ聞かれた。

すこし、疲れた。

ちなみにおじいさんは、腰痛がひどく、膝も「やっちまった」らしい。

「グルコサミン」というサプリメントが効く、あんたも気をつけなさいよ、とのこと。

最後に言われた。

「早く彼女つくりなさいよ」

なぜ彼女がいないと気付かれたのだろう?僕はそういうことは話していなかったはずだ。

……たぶん、見た目だな。

ああ!ちくしょう!

そういえば、前にもこんな事があったような……。

僕は何も考えないことにして、店を出た。

それでは、また。