変わったかも
病院へ行ったきた。
精神科。僕の通っている病院では、予約のシステムはないので、毎回短くない時間待つことになる。
1時間ぐらい待って診察は5分とかだ。
最初はそれが嫌だった。結構人がいるし。
ただ、ロビーには週刊少年マンガ雑誌や女性週刊誌、新聞、なぜか料理のレシピ本なんかがあるので、それらを読むようになってからは待ち時間をそう長く感じる事はなくなっていた。
診察室に入る。
「お待たせしました。すみません」と今お世話になっている先生は毎回謝ってくれる。僕はこの先生を信頼しているし、好感も持っている。
いままでかかった先生で、正直苦手な人もいた。弱ってる人間にそんなに上から目線か、という感じの人もいたし、薬の本とにらめっこしたまま、ほとんど話すことなく診察を終える人もいた。
医者をやっている人も人間だから色んな人がいるけど。
それに、患者と医者との相性というものもあると思う。
そういう意味でも今の先生は僕にとってはいい先生だ。こちらの話をきちんと聞いてくれるし、相談すれば真剣に応えてくれる。機嫌しだいで態度を変えることもないし、薬の説明もわかりやすくしてくれる。
僕が十年前死にかけていたところを救ってくれたのもこの先生だった。
今日、先生は少し驚いた顔をしていた。
「表情がしっかりしている。僕が診る限り調子がよさそうに見えるよ」
そうだった。僕はここ5日間ほど、調子を崩していなかった。
しょっちゅう調子を崩す僕にしては、なかなかの記録だ。
それが顔の表情にも表れていたのだろうか。
外に出続けている事も伝えた。
すると、焦らないようにと釘をさしながらも先生は喜んでくれた(と思う)。
この調子が続くなら少しずつ薬を減らしていこうか、という話になった。
少しずつ事態は好転している、そう実感した1日だった。
それでは、また。