実家と甥っ子
実家に行ってきた。
二つの意味で。
ひとつは母の内職の手伝い。もうひとつは、最近母が喘息をこじらせたから、その様子見だ。
甥っ子も来ていた。
中学3年。受験生だ。
久しぶりに顔を合わせたので戸惑ったり、緊張したり、恥ずかしかったりした。
この町の中学校は相変わらず校則が厳しいという。
「前髪が眉毛にかかってはいけない」し、「教科書を学校においていく」ことも駄目。「部活は全員強制」されて入部する。
どうなんだろうと思う。正直自分は面倒くさいと思っていた。
部活の試合で他校の生徒をみると、ゲームボーイをやってる奴もいたし、茶髪とかピアスとか、腰パン野郎もいた。
そこまでのフリーダムはいらないけど、何か自分の学校は抑圧的だなと思っていたのは覚えている。
甥っ子と少し話した。
「○○(僕の名前)は、おしゃれしないの?」と聞かれた。
彼は最近、美容室デビューしたという。校則の範囲内で冒険した髪の毛には若干のヘアワックスがつけられていた。
曖昧に、「おしゃれかあ、やってみよう、かな……」と返したら、「もうこれいらないから」とファッション雑誌をくれた。
さっきまでそれを読んでいた。
はっきり言ってほとんど理解できなかった。
難しいなあ、ファッション。
でも、頑張ってみようかな。
それでは、また。