hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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熱が出て

体調が悪い。

熱が出てる。

昨日の夜は39.4度だった。

今朝はかると37.5度。

しんどい。

病院に行った。

医者の人は、「たぶんインフルエンザ」と言っていた。

「たぶん」ってなんだよ……。と思ったが、

インフルエンザを治す路線で治療を進めると言っていた。

 

午後1時。

師匠はやってきた。

布団は敷きっぱなし、皿洗いも後回し、出せなかったゴミが玄関に。

そして僕はマスクを装着していた。

それを見て師匠は、「病気か?」と言った。

――ちょっときついです。インフルエンザでも人は死ぬんでしょうか?

「……死ぬ時は死ぬ。だが、ウイルスに負けなければいいだけの話だ。勝て」

勝て、とか言われてもなあ。

「気持ちの上で負けてどうする?……そうだな、話題を変えよう」

それから師匠は、いろんな話をしてくれた。

理想の家族の話や、自殺の話、……初恋の話も。

で、いまの恋の話になった。

「アイハラ君はたまにしか会えない人なんだが、優しくてケンカが強い人だ」

――け、ケンカ!?

僕はケンカをした事がない。師匠の好みのタイプが「ケンカが強い人」なら、なおさら僕に勝ち目はない。

熱のせいか、ケンカの話のせいか、頭がくらくらしてきていた。

「おい、大丈夫か?」

僕はもう半ばヤケになって聞いてみた。

――それでアイハラ君は普段どんな人なんですか?

師匠は、んふふ―、とこれまでにない笑顔を見せた。

「優しくて強い人だ。決して人を差別したりしない。金持ちでお坊ちゃんだが、決してそれを鼻にかけない。遊びに行く時はいつも割り勘だ。だが、それがいい

――ああ、い、いい人ですね。よかった……。

師匠はさらにたたみかけてくる。

「とにかく。器が大きい人だ。面白いし、気さくで、それでいて頭もいい。前向きでいつも私を励ましてくれる。お前とは大違いだな。はっはっは」

へこんだ。

 

散々だ。ひどいよ。

熱もまだ下がらないままだ。

解熱剤を飲もうとすると、クロが寄ってきた。

これは餌じゃないんだ。と僕が言うと、こたつの中に戻って行った。

クロを見て、気付いた。

こいつ何かでっかくなってないか?と。

 それでは、また。