変わる事と受け入れる事

今日はコンビニへ行ってきた。

店に入って店員さんに許可を取る。

トイレを使わせて下さい、と。

えらくキョトンとした顔で「どうぞ」と言う返事が返ってきた。

僕はトイレに向かった。

先客がいたのでそこで待機。

その時、店員さん同士の話声が耳に入ってきた。

「勝手に使えばいいのにね（笑）」

「よくわかんない、あの人（笑）」

……勝手に使って良かったらしい。

笑われて損した。

以前の自分だったら相当へこんでたと思う。

「否定された」とか「変に思われる」とか。

だけど今は心に余裕がある。

ちょっと恥ずかしかったけどトイレは使えたし、なにも失ってない。

考えたってどうにもならないし。

なので、別にいいやと思えた。

僕は小さいころから「細かい事を気にしすぎている」と言われていた。

「力を抜けば楽になるのに」とも。

今、僕はやっと力を抜けたのかもしれない。

どんどん自分が変わっていく。

思えば引きこもっていた頃、ずっと「変わる事」を恐れていた気がする。

今は、そんなに怖くなくなった。

色んな人が現れて、色んな人が僕のもとを去った。

父や、友達、好きと言ってくれた人、猫、ザリガニ、カブトムシ、壊れたおもちゃ、最終回を迎えたアニメ。

みんな去って行った。

そのたびに傷ついた。

全部自分が悪いと思い込んでいた。

でも、ちがう。

もちろん半分は自分が悪いと思う。

そこは反省する。

だけど、今冷静になって考えてみると、みんながそれぞれに変わっていっただけだった気がする。

何もわるくない。

自覚は無いけど僕自身だって、誰かに「変わった」と思われているかもしれない。

それは自然なことだと思う。

手に入ったものはいずれ失うし、生きていればいつか死ぬ。

そういう事に納得を感じられる。

今ならば。

だから僕はこれから、出会って別れて、生きて死ぬ。

当たり前の事なんだけど、そういう実感を伴った気付きを得られた１日だった。

今日のところ、バイトの結果は分からずじまいだ。

明日こっちから連絡してみようと思う。

それでは、また。