hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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熱が下がらない。

頭が痛い。腰が痛い。とにかく痛い。

熱も39度台で、昨夜は40度ジャストまで上がった。

寒い。

毛布と布団のセットをかぶって、ようやく震えが止まるくらい。

朦朧とする意識の中で、僕は1匹の猫の事を思い出していた。

 

名前は「健太」♂。享年12歳。

僕の両親は結婚してすぐ、電気屋で大きな冷蔵庫を買った。

その「おまけ」が健太だった。

茶色のトラ猫だ。父も母もすごく可愛がっていた。

僕は不必要に小動物を傷つける事は悪だと思っている。

そんな感覚が身に着いたのも、健太がいたからだと思う。

 

それで、僕が6歳の時、今と同じように高熱で倒れた。病院に入院していた。

丁度その時に、健太が死んだ。

母は事あるごとに僕に「健太は○○(僕)の代わりに死んだ」と繰り返した。

嫌だった。

けど、もしそうなら、

彼は命の恩人(恩猫?)という事になる。

 

そんな事を今日、布団の中で思い出していて、気付いた。

僕はおそらく、自分が思っている以上に「無かったこと」にしてしまっているだろう、と。

人の気持ちとか、気遣いに気づけずにいたのだと思う。

不平不満ばかりで、ちゃんと感謝してこなかった。

健太の事も忘れていたわけだし。

きちんと人(や猫)の気持ちを受け止められる男になりたい。

それでは、また。