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先月、甥っ子兄弟たち（高１と中１の２人）は、

それぞれ入学後初の定期テストがあった。

僕は２人の勉強を手伝った。

目的があった。

兄さんは、赤点をとらないため。

弟の方は携帯電話。

甥っ子・弟は父親と交渉をしていた。

テストの順位がよかったら携帯を持たせてくれ、と。

そして、僕がテスト攻略に協力する事になった。

目標は２４０人中、１００位以内ということだった。

６教科だった。

国・数・英・理・社に美術。

一緒に頑張った。

２週間ぐらいだったと思う。

基本的に僕が口頭で問題を出して、あいつが紙に書きだしたり、口で答えたり。

真面目にやる時もあったし、カードゲームをやりながらだったり。

ガチガチではないけれど、それなりに、時間を費やした。

昨日、順位が確定した。

５４位。

目標、達成だった。

テストが返ってきた時も、順位が出た時も、

甥っ子は家ではなく真っ先に、学校から僕のところに報告に来た。

あいつなりに恩義を感じているらしい。

そういうのが、なんか嬉しい。

結果は出たし、取り立てて後悔するような事もない。

僕は得をした。

思い出が増えたからだ。

１人の時間に、どうやったら力になれるか？とか、

テスト当日に、あいつ頑張ってるかな？とか、色々考えたり思ったりした。

そういう思い出や、決意、努力とかが生まれるのなら、テストだっていいものだと思う。ひとつのイベントとして。

ちなみに兄さんも赤点は取らなかった。

携帯は明日、父親と買いに行くらしい。

２人とも「勉強の方、また頼む」と言ってくれた。

応えられるうちは応え続けようと思う。

思い出を１つ１つ、積み重ねながら。

それでは、また。