hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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雨と思い込み

今日、この町にも雨が降った。

 

僕は雨が好きだ。

人の話し声を遮断してくれるし、虹だって連れて来てくれる。

心地よい雨音を聞くのだって大好きだ。

でも、

子供の頃は嫌いだった。

 

幼稚園児だった僕は雨が降っても傘を差さなかった。

「周りのみんなは怯えるように傘をさしている。でも、自分はそんなの平気だ。強いんだ」

とバカみたいにいきがっていた。

ある時、友達のお母さんに説得された。

傘を差さないと、濡れて風邪ひいちゃうよ、と。

僕は多分抵抗したのだと思う。

それに対して、そのママさんは言った。

「雨は神様のおしっこなんだよ」。

 

優しさから出た言葉だと思う。

僕が濡れないように、傘を差させるために。

だが、僕はショックを受けた。

 

子供の頃の僕は理由を考えた。

なぜ神様は僕達におしっこをかけるのか。

結論は、

「神様は僕達の事が嫌いなんだ。だから嫌がらせをしているんだ」。

それまで当たり前だと思っていた雨が、自分を貶めるものだった(と思った)。

皆はそれを知っていて、自分だけは知らなかった。

自分はなんてバカだったんだろう。

そんなふうに思った。

心に傷を抱えながら、僕は傘をさすようになった。

 

今思うと何でもない事なんだけど、当時の僕には大変なことだった。

大人にとっては軽い嘘でも、子供にとってはトラウマになる事はあると思う。

自分は幼い頃の甥っ子たちに、そういう事をしていなかっただろうか?

降りしきる雨を前にそんな事を考えていた。

それでは、また。