無気力への反撃
朝、無気力状態に陥った。
4時頃、目が覚めた。
いつもならすぐに朝食をとったり、散歩に行ったりする。
なのに、今日は何もする気が起こらなかった。
焦りを感じた。
病気が一番ひどい時のことを思い出した。
あの時、僕は身動きが取れなかった。
何もできなかった。
やる気はあるのだ。
あれをしなきゃ、これもしなきゃ、と。
でも、動けない。
身体が動かない。身動きが取れない。どうしても動けない。
時計の針は無情に回り続ける。焦りがだんだん高まっていく。
そのうちに、動けない自分を自分で責め始める。
なのに、なにもできない。そういう状態。
あれは病気のせいなのか、1日に30錠を超えていた服薬のせいなのか、いまだにわからない。
とにかく、そういうのが今日の朝、再びやってきた。
僕は、抵抗を試みた。
一度は戦い、取り組んだ事だから、対処法は知っていた。
シンプルな方法だ。
簡単にできる事をやってリズムに乗る事。それをやった。
具体的に言うと、
右手を挙げる→床を押して立ち上がる→歩く→トイレへ行く→台所へ向かう→冷蔵庫から食パンを出す→食べる。
といった具合だ。
一度でも止まったら、そこで振り出しに戻る。
なので、行動が途切れないように、1つずつ。
1つ終える度に、よしできた!次!とテンションを上げていく。
そうしていたら、いつもと同じリズムで動けていた。
僕は、勝った!と思った。
調子に乗って6時頃、河原へ発声練習にも行った。
でも、今回勝てたのはあの頃と違って飲んでいる薬が減っているから、という気もする。
これで食後にヒルナミンなんかを飲んでいたら、おそらくロックされていたと思う。
でも、いまは抵抗できる。
だから、負けたくない。
動ける自分でいたい。
明日も同じ事になるかもしれないけど、明日も勝とうと思う。
それでは、また。