気分と外出
朝からボーっとしていた。
最近、夏休みに入った事もあって、甥っ子たちと遊んでばかりだ。
宿題、カードゲーム、相撲。
楽しい事は楽しい。
だが、ずっと家の中にこもっている。
引きこもっていたからか、気分が塞いできていた。
ネガティブなことばかり頭に浮かんでくる。
一生病気と発作が付きまとうんだなあ、とか、
母親の介護は僕がする事になるんだな、とか、
このまま年だけとってぶらぶらしてたら甥っ子たちに面目が立たないな、とか。
一度は決着を付けたはずの葛藤が次々とぶり返してくる。
こんな暗い気分は嫌だと思った。
それに、ずっと部屋の中から出ないのは不健康だ。
僕は外に出る事にした。
散歩だ。
写真をとりながら、ゆっくりぶらぶら歩いた。
太陽がまぶしかった。
日差しがきつい。
日傘をさしていなかったので、降り注ぐ熱が肌に突き刺さるようだった。
だが、部屋の中でカーテンを閉めてエアコンにあたり続ける生活をしていたので、
外の世界は開放感満点だった。
公園の花も撮った。
名前とかは分かんないけど、心が和んだ。
たまにこの花壇に手入れしている人がいるけど、よくやってくれていると思う。
僕は心の中で、感謝をつぶやいた。
更に近所のお気に入りの木も撮った。
梅の木。
春になるとピンクっぽくなる。
この木にはたまに励まされてる。
実は隣にもう1本、梅の木が並んでいたのだけど、ずいぶん前に切り倒されてしまった。
チェーンソーみたいなもので、切られたのか、輪切りにされてバラバラになっている。
ちょっとひどいと思う。
20分ぐらいで歩いていた。
ずいぶん気が晴れた。
暑くて外出を避けていたけど、外に出るのは大事だと思った。
それでは、また。