hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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意固地になるのやめる

働き始めて気づいた事が山のようにある。

 

自分の思い込みに気づいた。

働く場所を探していた時、ずっと頭の中にあったものは「働けば自分は救われる」というものだった。

理由とか原因はもう忘れてしまったのだけど、

とにかく僕は、

「自分には価値がない」「自分は負債だ」「のけ者だ」と信じ切っていた。

だから、病気が治っているのに家でダラダラしていると、余計に自分の価値が下がってしまう。これはまずい。と捉えていた。だから、

必死、というか強迫観念に近い勢いだった。

その事をはっきり自覚したのは最近なのだけど、とにかくそんなふうに考えて焦っていた。

 

働き始めれば、そんな焦りも消えるんじゃないか?

ついでにいうと、自分に自信がついて楽になれるんじゃないか?

そんな淡い期待を抱いていた。

それで、何とか働き始める事ができた。

だが、

何も変わらなかった。

 

相変わらず他の人たちは光り輝いていて、自分だけ何の価値もない。

 

混乱した。

どうしていいのかわからなくなった。

焦った。迷った。考えた。

でも、わからなかった。

それでも、毎日仕事はやってくる。

一生懸命はやっていた。

少しづつ、習熟は進んでいった。

地図の読み方とか、どこに誰が住んでいるとか、どういうルートを立てれば効率的かとかがわかるようになった。

それでも、自信なんか付かなかった。

ただ、「怒られたくない」「これ以上失敗はできない」。

そんな消極的な理由だけで、毎日をすり抜けた。

「誰かの役に立ちたい」とか、「甥っ子にかっこいいところ見せたい」とかそういう最初の勢いは頭から消えていた。

完全に、負けていた。

 

別に、何も困っていた訳ではない。

仕事があって、それに応えていけば日々は過ぎていくのだと思う。

ありがたい事だと思う。

だけど、「仕事をすればすべてが変わる」と思っていたので、僕はひとりで勝手に追い詰められた気分でいた。

 

どうすれば僕は、助かる?

誰か助けてくれ。

なんて思っていたけれど、誰にも言えない。

それは何よりも恐ろしい事だったから。

 

できるだけ、何も考えないようにして走り続けた。

頑張り続ければ、何かが見えてくるんじゃないか?

そう思って、その日一日を通り抜けてきた。

でも、

辛いと思ってしまっていた。

ところが、もう駄目だ、と思うたびに誰かが僕に力をくれた。

 

ある人は「そんなに難しく考えず楽にしろ」と言ってくれた。

ある人はメールで「あなたは独りじゃない」と応援してくれた。

配達先のおばあちゃんは「また明日会おうね」って笑ってくれる。

甥っ子たちは毎日学校帰りにここに来て「遊ぼうぜ!」って誘ってくれる。

コンビニへ行けば「お疲れ様」って言ってくれるお姉さんがいる。

パソコンを開いて愚痴を吐いてしまっても、ゆるしてくれる人たちがいる(申し訳ない)。

 

けっこう泣いた。

もういいんじゃないか?と思った。

 

卑屈になっていれば自分を守れた。

どんな嫌な事があっても、辛い事があっても、「自分には価値がないから」と言ってしまえばそれでかたを付けられていたからだ。

考えなくて済む。

向き合う事から逃げられる。

実に便利なシステムだった。

でも、もういらない。

できない事が多すぎるからだ。

 

人に素直に頼れない。

何かをしてもらった時、ひどく居心地が悪い。

自信を持てない。

好きな人に好きって言えない。

何よりも、面白くない。

 

だから、僕は「自分には価値がある」と思う事にした。

そうする事に決めた。

頭の中の書き換えはまだ終わってないけど、

なんだか楽になった。

なにもかも、ありがたい。

 

全力で自転車をこいで、歌って、本を読んで、だいたい笑って、たまに泣く。

そういう日々が続きそう。

それでは、また。