パン屋で作戦を立てる。
最近、自分の部屋以上に快適な環境を見つけた。
自転車で10分くらい走ったとこにある、パン屋さん。
そこへ行くのは仕事が終わって、一息ついた午後が多い。
店の中を見渡すと、休憩中のサラリーマンや、
オシャレな感じのお姉さん、子連れのママ友たちなどが談笑している。
たまに、落ち着いた感じのマダムもいる。
最初はただ、甘いものが欲しいだけだった。
こういうの。
この時は昼食も兼ねていたので、ピザパン2つも食べた。
一番左のやつが、きなこ揚げコッペパン。
125円。安い。美味い。そして、
大ボリューム。
これのファンになってから僕はあの店に通いだした。
このコッペパンは体重の維持にも役立ってくれている。感謝。
それで。
最初は10分くらい飲み食いしてからすぐに店から出ていたのだけど、
本を持ち込むようになってから、長居するようになった。
毎回2時間くらい居座る。
たまにうたた寝してしまう時もある。
それくらい、落ち着く場所だ。
引きこもっていた時ずっと部屋にいた反動か、
いまは自分の部屋にいる時の方が落ち着かなくなる事がある。
どうしようもなく寂しくなってしまう。
とにかく、人を見ていたい。
それも知らない人のほうがいい。
刺激が多い方が気がまぎれる。
そういうわけで、外に出る事が怖くなくなった。
外に出られる。
人が怖くない。
どこへでもいける。
とにかく、わくわくしている。
なにしろ、統合失調症と診断された時は医者に、
「一生薬は飲み続けないといけない」
「引きこもる事がベストな選択肢」
「働く事は難しいと思う」
と宣言された。
僕は一度はそれを信じてしまった。
けど、覆った。全部。
という訳で、ある程度の事はひっくり返す事ができるんじゃないか?
と感覚的に思っている。
引きこもっていて、世間知らずだというのもあるかもしれないけど。
あるとき、自分の人生観を同年代の知り合いに話したら、
「その年でそんな幼稚な事を考えてるなんて終わってるな」とはっきり言われた。
ずいぶん落ち込んだ。
だが。
その人にとっては「終わってる」かもしれないが、僕の人生は続いている。
それに、終わっているなら、ここからまた始めればいい。
そんなふうに、強がる事を僕は選ぶ事にした。
涙が止まらなくなって、飯も食えなくなって、大声で歌ったけど(笑)
今だって、自信も確信もないままだ。くやしい。
それでも。
最近は「これから自分は何ができるんだろう?」って考えて、ワクワクしている事が多い。
パン屋さんにいる時にも、そういう事ばかり考えている。
それをノートに箇条書きにしてみると。
150個以上したい事が出てきた。
頭の中が欲望まみれだ(笑)
昨日も、今日もそのリストの中からできる事を選んで、やり続けている。
なんてことない事ばかりだけど。
例えば。
「玄米を毎日食べる」
「図柄違いのジュースを全種類コンプリートする」
「断捨離を実行する」
「一日一回新しい料理をする」
「ミルク(飼っているミドリガメ)に毎日愛している、と言う」
「髪の毛を染める」
「コンビニの店員さんを褒め殺しにする」
ひとつひとつ達成する度に、ノートにマル印を付けて、ニヤニヤしている。
一人遊びというか、割とそういうどうでもいい事は、うまくいっている。
それだけじゃ良くないけど、今はそういう自分をゆるす事にした。
それでは、また。