hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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大腸カメラ、その後で

10日の火曜日、大腸カメラの検査に臨んだ。

 

大腸カメラの事を何人かの知り合いに尋ねたところ、

「けっこう痛い」

「なかなか苦しかった」

という話を聞いた。

……ビビった。

胃カメラを眠ってスルーしてしまったので、好奇心もあったのだが、

僕は胃カメラ同様、大腸カメラを眠ってやり過ごす事を決意した。

 

確実に眠るために、前日の夜は完全に徹夜した。

甥っ子に借りたライトノベルを読んで朝まで過ごすことに。

しかし、問題があった。

お腹が空いたのだ。 

 

大腸を検査するために、腸内は空っぽにしておく必要があった。

前日から食事制限。

夜9時以降は水とお茶以外は一切禁止。

前日はおかゆと、ウイダーインゼリーを口にしたぐらいだった。

その2つもじゅうぶん美味しかった。

それでも頭に浮かぶのは、

お肉のことばかり。

肉が食べたい。すごく、食べたい。かじりつきたい。

その時点で、検査を終えたら食堂でカツ丼を食べる事が確定した。

 

読書をして夜明けを迎えた僕を待ち受けていたのは、

2リットルの下剤を飲み干すという手続きだった。

180ミリリットルずつ、2時間以上にわたって飲み続けた。

コップ一杯を15分以上かけて飲む、というルール。

4杯目以降は10分で一杯。

これはかなり体力を消耗した。

 

しかし、

寝不足+空腹+小説で号泣+下剤2リットル。

この合わせ技で、病院にたどり着いた時、僕はほぼ無心だった。

 

受付を済ませて、すぐに着替えることに。

半袖の上着に、お尻のとこが開いてるちょっと恥ずかしいパンツの2枚に。

点滴をつなげてもらって、検査前の待合室へ。

 

そこには僕を同じ格好の老紳士が、座っていた。

ペアルックだな、なんておかしく思っていたら、

老紳士が「楽しそうだな」と話しかけてくれた。

どうやら僕はニヤけてしまっていたらしい。

 

彼は今回で2度目の大腸カメラだという。

「あんたも、もう1度ここに来ることになるだろう」

「あの検査は、けっこう堪えるぞ」

という不吉な予言と忠告を残して、彼は僕より先に検査へ向かった。

少しだけ、心に不安がよぎった。

 

けれど、僕は作戦通り熟睡できた。

検査室のベッドの上で「眠くなるお薬入れますね」という言葉を聞いてから、

すぐに意識を失った。

というわけで、胃カメラ同様、大腸カメラの記憶も一切ない(笑)

 

検査後、2時間以上経って僕は目覚め、外来受付へ。

あの老紳士がいた。

どうだった?

へっちゃらでした。

と軽く言葉を交わして、僕らは別れた。

 

老紳士には付き添いの人がたくさんいた。

たぶん家族。

中年の夫婦。親戚っぽいおじさん。孫みたいな女の子。

対して、僕は付き添いなしの独りきり。

 

ずいぶん寂しい気分にもなったが、

それでも僕には、

やり残していた事があった。

 

薬が抜けきらないボーっとした頭のまま、ふらつく足取りで食堂へ。

目当てはもちろん、カツ丼。

 

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(あまりにもおいしそうだったので、1枚撮った。携帯を持ってから、気になるものがあったら手当たりしだい撮る癖がついた)

 

一気にかきこんだ。

待ちに待ったお肉。

おいしかった。

 

強く生きて、周りの人を幸せにしたい。

叶うなら、家庭を築いて最後まで守り抜きたい。

そんな事を思って、帰宅した。

それでは、また。