hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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カップラーメンの完成を待つ時間中、歌を口ずさむ。

基本アニソン。

感情をこめて歌う。

きっと気持ち悪いだろう。誰も聞いてないからいいけど。

サビのところに来た……地声に切り替える。

高い声は出ない。大声で挑戦したら、アパートの隣の部屋の人が壁を蹴った(あるいは殴った?)。

それ以来小声、裏声で歌うことが多い。

中学生の時自分の声をカセットテープに録音して、愕然としたのは秘密だ。

 

二十歳、病気を発症して閉鎖病棟に入院した時、同室の男が夜中にギターをかきならし歌っていたことを思い出した。

やつも、病室にカセットデッキを持ち込んでカセットテープに自分の声を録音していたなあ。

ものすごくうっとうしかった。

でも、何も言えなかった。

自分もやっていたことを思い出したから。

「何か自分に特別な才能があったなら……」

中学生の頃の自分も、病棟のあの男もそんな淡い、決して叶わない願望を抱えていた。

スターになる!とわめいていたあの男は今なにをしているんだろう?

生きているのかどうかさえもわからないけれど。

 出来るならあの下手な歌をもう一度聞いてみたい。

 

……いや、聞かなくていいや。

それでは、また。