大掃除2
ごみ袋2袋。
昨日あれから、ごみを片付けた。
足の踏み場はできた。床が見える。
しかし、まだ流し台の生ごみが残っていた。
食べ物のカスや、わりばし、カビ(?)なんかが混然一体となってどっしりと構えている。
気が乗らない。
だが、気合を入れて排水溝の栓を引き出した。嫌なにおいがする。
出来るだけそれを直視せずにごみ箱に叩きつける。
中身が出る。
すぐに袋を閉じた。
続いて、栓自体をスポンジでこすって洗った。きれいになる。
そのままキッチン全体を拭いたり磨いたり。
どんどんきれいになっていくキッチン。
まだ自分にもやれることがある。勇気と充実感があふれた。
もうひとつ。
師匠に臭いと言われた。
空気の入れ替えが一番の対策だろう。窓を開ければいい。
しかし、これは僕にとってハードルの高い行動だった。
僕の住むアパートのすぐ近くに、小学校があるのだ。
窓を開けると、声が聞こえてくる。
ギャーとか、ワーとか。
たぶん僕には何にも関係ない。
だけど、調子があんまりよくないと、自分を笑っている、馬鹿にされている、そんな気になって仕方がなくなる。
落ち着かなくなる。
そこで、考えた。
定期的に窓を開ける。その間僕はトイレにこもる。
これはうまくいった。
今日は30分窓を開けてトイレにこもった。
トイレを出るとさわやかな風が部屋を通りぬけていた。
すうーっと息を吸いこんでいると、小学生たちの声が聞こえてきた。
急いで僕は窓を閉めた。
調子を崩した。一気にいろんなことをしすぎたせいだと思う。
薬を飲む。
僕がヒルナミンを手放せる日は来るのだろうか?
それでは、また。