結局は
今日、僕は大掃除をしていた。
明日、師匠が来るからだ。
あの子は毎週、月曜日に来ている。
いつの間にか、その日を心待ちにしている自分がいる。
この気持ちは何だろう?
恋?
確かに師匠は魅力的だ。人として、女性として。少なくとも僕はそう思っている。
だけど、それだけじゃない。
「師匠」に対する「弟子」の気持ちか?
それもある。
……自分でも明確な答えが出せない。
ただ、一緒にいたい。
自分の事を分かってほしい。
認められたい。
役に立ちたい。
わかってあげたい。
幸せになってほしい。
これがパッと思いつく気持ちだ。
……こんな気持ち、僕なんかがぶつけても迷惑なだけだろう。
それにこのバイトが終わったら、きっと関わりもなくなる。
僕の人生では、いつもそうだ。いつだってそうだった。
誰かと出会っても結局最後は離れていく。
目の前から去っていくか、死んでいなくなるかの、どっちかだった。
結局僕はひとりだ。さみしいなあ……。
落ち込んでてもしょうがねえ!
元気を出すんだ!
うおおお!
うおお……。
それでは、また。