hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

【送料無料】僕のひきこもりナンパ宣言...

【送料無料】僕のひきこもりナンパ宣言...
価格:1,365円(税込、送料込)

図書館

昨日、自転車のパンクを直してそのまま図書館へ向かった。

ちょっと遠い。道中たくさんの車とすれ違った。

緊張した。がちがちに。

中学生の時の通学路の途中、和食屋の反対の道に入り、極端な坂道を登りきるとそこに図書館がある。

ほぼ白髪の、掃除をしていたおばあさんにあいさつされた。

何とか返事を返す。

自転車屋さんからのはしごだった事もあって、余裕がなかった。精神的にも、体力的にも。

しかし、そこからが本番だった。

自動で開く玄関を突破すると、受付カウンターが現れる。職員さんが2人。

もう、あいさつをする気力も無かったので、目をそらしてやり過ごそうとした。

「おはようございます」

――お、おはようございます!

声を出しすぎた。大声で言ってしまった。完全に不審者だ。やっちまった。

もうどうにでもなれ、と半ばやけになりながら奥へ進む。

お爺さんとおじさんしかいなかった。

新聞を読む人とか、本を読んでうんうん頷いている人、何もせずぼーっとしている人もいた。

古い紙のにおいがする。少し懐かしさを感じた。床がカーペットみたいになっていて、足音が響かないのがいい。

静かで落ち着ける。

右を見ても、左を見ても本がある。

僕は本が好きなので、わくわくした。ここに来てよかったと思った。

が、その場で読書を楽しむ余裕もなかったので、一冊本を借りて帰ることにした。

 

吉本ばなな」という人の、「キッチン」という小説を借りた。

僕は普段、「○○の方法」とか「○○力」みたいなタイトルの本ばかり読んでいる。なので小説というものをあまり読んだ事がなかった。

この人の本を親せきの家で見た事がある。それを思い出して手に取った。

今日一日、これを読んでいた。

何というか、心が動いた。あらすじを簡単に(乱暴に)説明すると、

「全ての家族を失った女の子が、一時的に保護されて、自分と向きあい、生きる決意をする」話だ。(人によってちがうと思うけれど、僕はこうとらえた。)

この本を読んで、ある事実を突き付けられた気がする。

それは、

「人はいつか死ぬし、自分は(人間は)いつか一人になる」という事だ。

孤独を感じた。

同時に後悔のないように生きたい、とも思った。

 

明日、母に会いに行くことにした。

何かを伝えたい、そう思ったから。

それでは、また。