hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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病気と答え

今日は2週間に1度の通院日だった。

受付カウンターへ診察券を出しに行く。

受付の女の子がメガネをかけていた。いつもはコンタクトだったんだろうか?

かわいい、と思ってちょっと見とれて固まってしまった。

「何か?」

不審そうに見られた。

ああ、やってしまった、と落ち込んでロビーの自販機コーナーへ向かう。

今日は人が少なかった。その中で見かけた事のない人たちがいた。見かけが40代ぐらいの男性と、白髪で腰の曲がった女性。

親子に見えた。

新規でかかった患者さんかな、と思った。

 

カップのコーヒーを買う。90円。ブラックを飲んで一人で勝手に大人の気分。

診察を終えて薬ができるのを待つ。

ロビーにおいてあるマンガ雑誌を読み終え、棚に戻し、もう一度コーヒーを飲もうとしたところで目が合った。

先程の親子だ。母親と見られる女性に話しかけられた。

「あなたもご病気なんですか?」と。

かなり高齢に見えたが、話してみるとしっかりした印象。

息子さんが病気を患っているらしい。けっこう遠くの土地から今日初めてこの病院にかかったという。

この地域は北上すると、都会に近づいて行く。

逆に南下していくと、精神病院は数えるほどしかない。

一番近くてこの病院、と言っていた。

交通の便も良くない。バスも通っていないので、駅を降りてタクシーに乗るか、歩くしかない。

不便ですよね、とか、病気がひどくなると風呂に入らなくなりますとか、物音に過敏になるという話をした。

結局息子さんとは一言も言葉を交わさなかった。

 

病気になって初めての受診。

状況の整理がつかない状態で服薬を迫られる。

これから自分がどうなっていくかの不安。

家族に対する責任。病気とどう向き合うか。

あの人にはたくさんの課題が待ち構えている。

ふと思った、自分こそどうなんだ、と。

そういう問題に、いまだ明確な答えを出せてない事に焦りを感じた。

 

今まで僕は人に避けられてばかりだったので、知らない人に声をかけられたのが嬉しくてしょうがなかった。

人に飢えてる自分に苦笑する今日この頃。

それでは、また。