あいさつ
「自分が自分を好きならする行動」。
今日は2つめをやった。
嫌いな自分→「自発性のない自分」。
自分から人に話しかけられない。
う~ん。自分から行動を起こす?
しかも、人に話しかけること。
……思いついた。
簡単な事だ。でも、やりたくない。
「自分から人にあいさつをする」。
僕はここ何週間か散歩を続けてきた。
人を避けていたが、それでもたまに人と遭遇する。
あいさつしてきてくれる人もいる。
うれしいことだ。
でも、いままで自分からあいさつしたことは、ただの一度も無かった。
こんなんじゃあ、友達できないよな。
僕はスニーカーをはいて外に出た。
人を探す。可能なら、いつもあいさつしてくれる人に会いたかった。
5分ほど歩く。
遭遇した。
都合のいい事に、いつもあいさつしてくれるおばあさんだった。
接近する。
おばあさんは、こっちに気づいたようだった。
目がチラッと合う。
緊張した。
外人さんとかだったらここでニカッと笑って「ハーイ!」という感じなんだろう。
残念なことに僕にはそのテンションもスキルも無かった。
10メートル。
9・8・7。
5メートルぐらい。
「おはようございます!」
おばあさんは、「ん?」という顔をした。
早口すぎたのか、聞こえなかったのかわからない。
だが、ほほえんであいさつを返してくれた。
一応、できた。
何かすげえ疲れた。恥ずかしいし。
でも、わるくない気分だった。
おばあちゃん、ありがとうございました。
それでは、また。