記念パーティー

落ち着かない。

部屋の新聞紙をはがして、一晩たった。

少しだけ、いや６回ぐらい本気で貼りなおそうかと思った。

でも、こらえた。

普通の生活をするんだ。

普通の幸せを手に入れるのが僕の夢だ。

とはいえ。

環境が激変したので落ち着かない。

そわそわする。

貧乏ゆすり、というか足が震えてくる。

これはまずいと思い、外へ逃げ出した。

僕はコンビニへ向かい、１つの思いつきを実現させた。

戻るなり、クロが寄ってきた。

こいつはわかっているのだ。

コンビニ袋の中に５袋のポテトチップが入っている事を。

「ニャー」

……食いたいからって噛みつかないでください。

パーティーを開く事にした。

クロと２人（１人と１匹）で。

ポテトチップ祭り開催！

うすしお、コンソメ、のりしお、たらこバター、焼き肉の５種類を用意した。

祭り、パーティーと言っても何て事はない、ただ大量のポテトチップをばりばり食い荒らすだけだ。

ポテトチップ、開封。

「ニャー！」

クロの赤い瞳にマジな光が宿る。

さすがドラゴン。小っさいとはいえ、なかなかの迫力だ。

ついでに炭酸飲料も確保しておいた。

スナック菓子に炭酸ジュース。完全に欧米の子供じゃねえか、と苦笑した。

チップ、全部食べた。

こりゃあ太る。デブに進化してしまう。

夕食は、なしだ。

気は紛れた。

今日も早めに寝よう。

それでは、また。