hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

【送料無料】僕のひきこもりナンパ宣言...

【送料無料】僕のひきこもりナンパ宣言...
価格:1,365円(税込、送料込)

ゆるしてほしい

母親を泣かせた事がある。

あれは僕が小学生をやっていたころで、母がうつ病を発症した直後だったと思う。

いつもはぶっきらぼうな母が、改まった態度で僕に聞いてきた。

「○○(僕)にとって、お母さんって何?」

今になって思えば、あれは重要な問いだったのだろう。

母が己の存在意義を子供に問うたのだと思う。

だが、僕はこう答えた。

――家事をしてくれるひと。

母がその時どんな顔をしていたかは覚えていない。

「それだけ?」

――うん、それだけ。

絶句した母は数分後、泣きだした。

なぜ泣きだしたのか、当時の僕にはわからなかった。

不安にはなったけど。

 

僕は自分の不満は大げさに言うくせに、人の痛みには鈍感だった。

今だってそうかもしれない。

いいかげん、大人にならないと駄目か。

もちろん、今だったらもう少しましな回答ができる。

憎しみや、損得勘定じゃなく、感謝をしているから。

バカだった息子を許してほしい。

すまない、母さん。

そんな事を思いながら、母の内職を手伝った1日だった。

……手が痛い。

それでは、また。