hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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トラウマ

ベランダの洗濯物を取り込んでいると、

下校する小学生の集団が現れた。

僕はあわてて引っ込んだ。

何も悪い事はしていないはずなのに。

 

小学生のころ、僕は登校拒否をしていた。

親が離婚し、親戚のいるこの地域に引っ越したばかりで、クラスに馴染めなかった。

正直に言うと、学校なんか行く気がなかった。

父が消えて、次は母が自分の元から去ってしまうかもしれない。

そう思うと、不安だった。

学校なんか行ってる場合じゃなかった。

 

しばらくは平和だった。

家で折り紙を折って、勉強はNHKの教育番組で済ませ、余った時間はマンガと昆虫採集。

しかし、来た。

クラスメイトが。

1クラス全員だ。

担任の先生が気を利かせたらしい。

「○○(僕)くーん!」

30人ぐらい。

玄関先に来た。入ってくる。

大変だった。

おもちゃをいじられたり、折り紙をつぶされたり、本とかも勝手に読まれた。

静かだった世界が壊される。

追いつめられた僕は外へ逃亡。

活発な男子たちが追いかけてくる。

怖かった。

結局捕まって、連れ戻された。

無邪気な笑顔たちが不気味に光っていた。

そういう事があって人に対する恐怖心が植え付けられた。

トラウマ。

今思い出すと、そんなの大したことないようにも思える。

しかし、おとなしい子供だった僕にはマジで怖い出来事だった。

 

それからどこか人に対する苦手意識みたいなものができた。

未だに小学生を見ると体がちょっとこわばる。

今は今で彼らは容赦がないから、苦手だ。

でも、いつかその問題もクリアしたい。

ひとつずつ、やっていこうと思っている。

それでは、また。