甥っ子と成長
今日は実家に行ってきた。
姉と２人の甥っ子が来ていた。
上の甥っ子は受験生。数学の勉強をしていた。
「三角形の辺の長さなんか興味ねえ」とか言っていた。
下の甥っ子は小学６年生で彼とカードゲームをやった。
あいつは強い。
ほとんど勝てない。
僕が弱いだけかもしれないけれど……。
甥っ子たちが小さい頃、僕はよく彼らのゲーム攻略を手伝った。
攻略本を手に、
「次の通路を右に曲がれ」とか、
「ボスの弱点は炎だ」とか、
「エンディングは自分で選ぶんだ」とか、やってた。
今思うと攻略本があるんだから、僕は要らないんじゃなかったのか？
しかし、彼らは僕に頼ってきた。
本を読むのがめんどくさかっただけかもしれないけれど。
それで、一緒にゲームを攻略して、感謝された。
頼られた。
嬉しかった。
僕はずっと自分はのけ者だと思って生きてきた。
だから、最初は戸惑ってもいた。
だが、楽しんだ。
かたぐるま、すもう、じゃんけんして勝った方がハンマーでたたくやつ……。
足し算に九九、夏休みは読書感想文（毎年僕が書く）に自由研究、いまは因数分解とか。
色々やった。
次第に僕は自分はひとりじゃないと感じ始め、笑えるようになってきた。
一緒に遊んで一緒に笑ってきたこの十数年は、薬づけだった僕の生活のひだまりのようなものだった。
死ななかった理由の１つだ。
その甥っ子たちと今は対等に戦っている。
しかも負けている。
ふざけて、僕が「実に面白い」とつぶやくと、
「負けて何が面白いの？」って突っ込まれた。
……容赦が無いです。
上の子は今年高校受験、下の子は中学生になる。
そりゃあ自分も年取るよなあ、と思いながら対戦していた。
それでは、また。
