hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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木と世界

呼び出しをくらった。

母から「内職が大変だから、手伝って」と。

徒歩で向かう。

 

昨日の事もあって、僕は弱気だった。

人に嫌われたり、否定されるのはつらい。できるなら全ての人と仲良くしたい。

でも、そんな事は無理だ。僕が否定しなくても、向こうの都合で否定してくる事がある。

そもそも僕の中にだって敵意や攻撃性がある。

それを何とかしたくて、でも、どうにもできなくて目をそらしていた。

ずっと。

 

自分が人にどう見られるかとか、超えられる壁とそうでないものとの違いを考えると、ひどく惨めな気分になるので、周りにあるものに気持ちを向けてみた。

人家の木々や咲いている花を見る。

今まで「木」としてしか見ていなかったものも、種類によって全く様相が違う事に気づく。先っぽがとがっているとか、曲がっているとか、太いとか細いとか。

色や質感、高さなんかも。

もちろん同じ種類でも個体差がある。それで気付いた。

自分は間違っていたんじゃないか?

 

僕は空気を読むとか、文脈を読む事が苦手だ。未だにおしゃれもよくわかんないし。

だから、「やさしくしよう」と思えば際限なく人に甘くなって失敗するし、「まじめに勉強するぜ!」と思えば全教科同じ配分でやったりした(すげえ効率悪かった)。

乱暴だったと思う。

大事なのは違いに気づいて、それを認める事なんじゃないのか?

違いを見ないというのは、「平等に扱う」とも言えるけど、裏を返せば「きちんと相手と向き合っていない」という事だ。

人や物事によって対応を変える事こそ「きちんと向き合うこと」なんじゃないか?

だからこれから僕は「好き」も「嫌い」もちゃんと見つめようと思う。

それによって自分の都合で、合う人、合わない人が出てくるのだろう。

結構気が引ける。

「あの人嫌い」とか考えるのはちょっと、なんていうか、自分が悪い人になったみたいだ。

たぶん他の人たちは普通にやっている事なのだろう。だからこそ僕に「死ね」とか「消えろ」とか言うんだろう。

敵意があった。

せめて自分は人に対してそんなふうに思いたくない、と。

意固地になっていた。

あいつらみたいになりたくねえ、と。

そういうのが伝わってたんだと思う。だから、嫌われてた。そんな気がする。

 

これから。

「好きなこと」はもっと好きになって、「嫌いなこと」もちゃんと嫌う事にする。

見ないふりして逃げるのはもうやめる。

そう決意すると、世界と自分の輪郭がくっきりする気がして、心地よかった。

「人に嫌われる自分」もきちんと受け取れる気がした。

さわやかな気分で実家にたどり着く。

そのあとは、内職地獄だった……。

それでは、また。