500円。
僕は今日、500円を失いかけた。
自動販売機でお茶を買おうとした。
500円投入。
……反応がない。
なにも光らない。
おかしい。
返却レバーを引く。
無反応。
焦った。500円返せ!
だが、冷静に考えた。何か取り戻す方法があるはずだ、と。
自販機を観察した。
すると、「問題があったらここに連絡してね」みたいな事が書いてあるのを見つけた。
1度戻って、メモ用紙を持って行った。
自動販売機の固有番号、連絡先を控える。
携帯があったら即電話できるのだけど、僕は携帯を持っていない。
携帯して行く場所がないし、電話をかけてくれる人もいないからだ(さみしい)。
それで、家に帰って電話した。
はいもしもし、と中年ぐらいの女性の声。
事情を説明したら、わかってくれた。信じてもらえた。
自販機を回ってる人がいるらしいので、その人に見てもらうように言われる。
だが、その人は今べつのラインを回っているという事で、夕方まで待つ事になった。
で、さっき約束の時間に自販機に行ったら若い兄ちゃんがいて、無事500円を返してもらえた。
自販機の中で500円がひっかかっていたらしい。
ちょいと面倒だったけど、初めての経験だったので、ちょっと得した気分だ。
それでは、また。