散歩デラックス
外に出る実験。今日は1日目。
まず最初は散歩からだ。
誰もいない環境で試してみた。
いつもは30分ぐらいで切り上げるのだけど、今日はスペシャルなので、
1時間外に潜ることにした。
午前10時ごろ、外に出た。
日射しは暖かく、風もなかった。
公園。その脇の民家の前。茶色でトラ柄の大人の猫がいた。
近づいても逃げない。
そっと手を差し出すと、においをかいできた。
何か複雑めいた顔をしていた。クロのにおいがしたんだろうか?
頭をなでる、あごの下を触る。
ゴロンと腹を出して仰向けになったので、お腹もさすった。
すごく人に慣れていたようなので、飼い猫だったのかもしれない。
その場を離れようとしたら付いてこようとしたので、走って逃げた。
いい猫だった。
河原にも向かった。
あの河原は夏に来ると時折カメの姿が見える。
だが今日は寒いせいか、カメの姿はなかった。
そのあとは、水の音を聞いたり雲を眺めたり、ゆっくり過ごした。
当然発作は起きる事もなく、部屋に戻ってからも普通に過ごせた。
なので、やっぱり僕にとっての脅威は「人」であって、外の世界そのものではなかったようだ。
というか、ずっと家の中にいるより、適度に外に出て行った方が落ち着くと気付いた。
地球ラヴ、と思った1日だった。
それでは、また。