hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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もめごと

今日は2週間に1回の通院日だった。

僕はバスで病院へ通っているのだが、最寄りのバス停からでも病院まで徒歩15分はかかる。

冬は寒いし、夏は暑い。交通の便はいい方じゃない。

それでも道の途中で見渡せる風景はわるくない。

さらに秋になると枯れ葉がたくさん出てくる。それを踏みしめた時にする乾いた音はかなり心地いい。

歩くのは好きだし。

 

病院に着くと、パトカーが来ていた。

入口のところに警察官の男性2人。向かって外来患者の女性が1人。叫んでいた。

少し距離を置いて病院のスタッフが取り囲む。

「いいかげんにして!私の人権が!……」とか叫んでいる。

権利とか、責任がどうのと言っていた。

僕はちょっと立ち止まり、新参のやじ馬となって状況を観察した。

ちょうど近くにいた面識のある先生に話を聞いた。

簡単に(乱暴に)説明すると、

叫んでいる女性患者さんが主治医にカルテの公開を求めた。

しかし、主治医がそれを拒否。

女性暴れる。警察来る。ということらしかった。

 

「○○ ○○(医者の名前・フルネーム)を私は許さない!」

「もう誰も信じない!」

女性はなおも叫び続けていた。目には涙が浮かんでいた。

 

ああ、わかる。

たぶんあの人は「裏切られた」と思ったのだろう。

自分も最初精神科にかかった時思った事だ。

家の中に閉じこもって、誰も味方がいない(と思っていた)。

周りが敵に見えて、こちらを気遣ってくれる人に対しても、

「どうせ僕の事おかしいと思っているんだろう」とか、

「誰もわかってくれない。信じない」とか思っていた。

それで、どうしようもなくなって病院へ。

話を聞いてほしかった。

理解されたかった。

導いてほしかった。

しかし、それは精神科医の仕事じゃない。

当然、僕の期待は裏切られた。

僕はそんなふうに弱い自分も嫌いだった。

今はもう割り切ったけれど。

 

それで、あの叫んでいた女性患者さんも心が弱っていて、理解や協力を求めていたのではないだろうか?

なのに拒絶された。

もちろん要求にも限度はあるし、病院側にも色んな都合があるのだと思う。

どうなればよかったのだろう?

僕は答えを出せないまま、霧雨の中バス停に向かった。

それでは、また。