hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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たたかい

朝、甥っ子(甥っ子兄弟の兄の方)から電話があった。

「○○(僕の名前・呼び捨て)。勝負しようぜ!」

まるでポケモントレーナーのような誘い方だと思った。

寝ぼけまなこで僕は答えた。

全力でつぶしてやるよ、と。

 

今日は男の戦いを繰り広げた。

1対1だ。甥っ子と真剣勝負。

競技は「ヨッシーのタマゴ」。昔のファミコンソフト。

いわゆる「落ちゲー」、パズルゲームだ。

 

実家に着くと、すでにニューファミコンにはカセットが刺さっていた。

甥っ子は最近髪が伸びた。だけど切ってない。

中学校の校則から解放されて自由になったからだ。

姉と甥っ子に、昨日高校の入学説明会に行ったという話を聞いた。

早くも茶髪の同級生がいたという。ちょうど甥っ子の隣に。

ツンツンのソフトモヒカンで、いかつい顔つき、こいつは怖え、と思っていたらしい。

ところが説明が終わって立ちあがると彼は背が低かったらしく、「逆に可愛かった」と姉は言っていた。

ひどいよ。

僕も背が高い方じゃないから(167cmぐらい)、モヒカン君の立場に立って話を聞いてしまっていた。

でも彼はまだ成長期かもしれない。チャンスはある。姉の話を聞きながら、牛乳飲めよモヒカン、と僕は祈った。

 

――本気でやるのか?

「当たり前」

ヨッシーのタマゴ起動。

ファミコンなので、読み込み時間なんかない。テレビにはいきなりヨッシーがバン、と出てくる。

1Pがマリオで、2Pがルイージ

僕はある理由からルイージが大好きなので、2Pを選んだ。

 

2時間。

午前10時から正午まで、がっつり対戦した。

最初は勝敗を記録していた。

だけどそのうち、勝ち負けなんかどうでもよくなった。

笑ったり、さわいだり、笑ったりした。

 

僕はずっと甥っ子たちに対して引け目が合った。

あの子たちには色んなものをもらった。なのに僕はこんなんだし、いつもかっこ悪いとこしか見せてないし、働いてないし。

結構ウジウジ悩んでいた事もあった。

それでも彼らと関わり、遊ぶ事は楽しくて、離れることなんて考えられなかった。

感謝してる。

いまは、楽しけりゃあいいじゃん、ぐらいしか考えてない。

前進してるのか、後退してるのかは分からない。

でも、今日も楽しかった。

 

――ゲームばかりやってたらロクな大人になれないぞ。

「○○、どの立場で言ってるのかわかんないよ」

僕らはゲラゲラ笑った。

今日も最高に楽しい1日だった。

明日も甥っ子と遊ぶ約束をした。

楽しみだ。

それでは、また。