hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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しあわせ

午前中、部屋の掃除をしていると過去何年かの日記帳が出てきた。

無作為に何冊か開いてみると、

過去の自分がいた。

「自分は嫌われ者だ」

「誰にも必要とされない」

「未来なんてどこにもない」

僕はそっとノートを閉じて机の引出しにしまった。

 

午後から実家で天才(甥っ子兄弟の弟・中学生になりたて)と中学校の勉強をする約束をしていた。

歩いて向かう。

アパートを出る時にトカゲを見た。

変温動物が出るなんて暖かくなったもんだと思う。

公園の桜もちらほら緑色に変わってきたし、外は昨日みたいに風もなくポカポカと暖かい。

季節はちゃんと巡っているようだ。

 

母に土産を買っていこうと、サトウ商店へ寄った。

酒を飲まないくせにつまみ料理が好きな母に、スルメいかを買っていく。

店のじいさんはスルメの入れ物の封を切る。

僕が新品ですね、と言うと、

じいさんは「ツイてるね」と笑った。

今思うと、何がツイてるのかわからないのだが、

やったぜ!と僕が笑うと、

じいさんはもっと笑ってくれた。

 

実家に着くとすでに天才は来ていた。

一緒に学ぶ。

メソポタミア文明とか、インダス、エジプト、中国。

万里の長城とかマジ懐かしい。

1時間くらいすると、天才は友達に呼ばれて出て行った。

僕も退散する事にした。

そういえば、スルメいかは母に喜んでもらえた。

歩いて帰ってきてちょっと昼寝した。

 

何だか幸せだ。

怯える物事がないし、足りないものもない。

欲しいけど手に入らないものはある。

それでも、僕は幸せだ。

昔の僕は未来を否定していた。

今の僕だって未来のことなんてわからないままだけど、

少なくとも「今」は肯定できる。

幸せだから今を肯定できるのか、今を肯定できているから幸せなのかは謎だけど。

幸せだからいいや、って思える。

死ななくてよかった。

それでは、また。