hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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意味

今日も部屋の掃除をしていた。

昨日は整理整頓をしたので、今日は汚れ取りがメインだった。

掃除機をかけて、ぬれぞうきんで床を拭く。

窓を開けて、はたきで埃を飛ばす。

明日はゴミの日だから、要らないものを町指定のゴミ袋にまとめた。

 

2時間くらい窓を開けているわけだが、

クロは外に出ようとしない。

たぶん怖いのだと思う。

あいつはここで卵からかえって生まれた。

1度も外に出してやった事がない。

ドラゴンなんて多分、ワシントン条約にひっかかる。

人目に着いたら大変だ。

外に出すわけにはいかない。

去年まで僕も部屋の中に引きこもっていたから「この部屋が全て」という気分はわかってしまう。

過去の自分を見るようだ。

不憫に思う。

楽しもうとすれば、外の世界には楽しい事がたくさんあるから。

何とか外の世界を見せてやりたい。

もしかして、母や姉は僕に対してそんなふうに思っていたのかもしれない。

 

今、僕は外に出られるけど、僕は運がいいだけかもしれない。

いい人ばかりに出会うからだ。主に近所のおばあちゃんや、おじいさんだ。

あいさつしたら返してもらえる。

お店に行って話しかけると応えてくれる人がいる。

そういうことが嬉しい。

 

もちろん過去には色んな嫌な事があった。

指をさされて笑われたり、

石を投げられたり、

子供に泣かれたり。

かなりしんどかった。

人を信じられなくて、疑って、怖がって、怯えてた。

おどおどしてたり、卑屈になっていたんだと思う。

多分そういうのが、知らない人に伝わっていたのかもしれない。

でも、笑うようになって変わった。笑顔を返してくれる人が結構できた。

そうなってから、人が怖くなくなった。

 

どういう原理や方法でこの変化が実現したのか、僕自身はまだうまく定義できない。

いつかわかったら、誰かの力になれるかも。

それができれば、僕が苦しんだ意味もちゃんとあったと言い切れる気がする。

 

クロは外には出られないけれど、鳥には興味があるみたいだ。

この部屋のベランダにはスズメがよく来る。

たまにハトも。

そんな時あいつは、一生懸命なにかを喋りかけている。

「ニャニャニャ、ニャニャニャ」って。

たいていすぐに逃げられているけれど。

捕って食おうとしているのだろうか?

今度焼き鳥も買って来てやろうと思う。

 

ためしに聞いてみた。

クロ、外に出たいか?と。

するとあいつは、しっぽを振って冷蔵庫の前まで走って行った。

どうやら興味があるのは外の世界ではなく、生肉の事らしい。

これはこれで面倒くさくない、と思ってしまう僕はズルい飼い主だと思う。

それでは、また。