hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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ザリガニ

ベランダの掃除をしていたら、ザリガニのはさみが見つかった。

なぜ?

頻繁にやってくる小鳥たちが運んできたものだろうか?

とにかく、僕は思いだした。

ザリガニと戯れた、少年時代を。

 

僕は小学生時代、よく友だちと川に遊びに行っていた。

目的は、ザリガニを捕まえる事。

互いに競い合う。

誰がどれだけ大きなザリガニをゲットできるかを。

 

捕まえる方法はシンプル。

釣りだ。

ちくわや、煮干しを糸で縛る。

それをそこらへんにある木の棒にくくりつけて、つりざお完成。

川の中に垂らす。

そこからボーイズトーク。

新しいファミコンソフトの話とか、今度「ユニー」行こうぜ、とか。

たまに同級生の女の子の話とかもした。

限られたメンバーの時だけだけど。

 

それで、適当に喋っていると、ザリガニがえさに食いついてくる。

素早くそれを引き上げると、ザリガニゲット、となる。

 

問題は、その後の僕らの行動だ。

まず、ザリガニのサイズを見る。

大きければ捕獲完了となり、そのザリガニは飼いザリガニとなる。

大体3日で死ぬけど。

それは、まあ普通の手続きだと思う。

問題は、ザリガニのサイズがちっちゃい時だ。

ええと、なんていうか……八つ裂きにする。

腹としっぽの継ぎ目を、手でバキッとぶっちぎる。

餌にするのだ。大きいやつを捕まえるために。

 

これは今思うと完全に迷信なのだが、

「大きいザリガニは、活きのいいザリガニをいけにえにした時、手に入る」と信じられていた。

なので、ちっさいやつは、八つ裂き。

もうひとつ、迷信。

「ザリガニは、腹からちぎっても、また生えてくる。大丈夫」。

なので、僕たちはザリガニをぶっちぎった後、上半身を川に投げ捨てていた。

「また生やしてこいよ」と。

 

今思うと、ひどい事をしてしまったと思う。

罪悪感は無かった。

僕は、カエルをロケット花火にくくりつけて飛ばす奴なんかは本気で軽蔑していた。

なのに、ザリガニは殺しまくっていた。

矛盾していたと思う。

だが、その時には全くわからなかった。

 

言い訳かもしれないけど僕は、

その時している事の全てを把握する事ができないので、完全に正しい判断ができない。

だから、今やっている事もあとになって自分がどう思うのか、全く判断が着かない。

アホだと思う。

でも、しょうがない気もしている。ズルいかもしれないけれど。

 

さらに、自分が死んだ時。

今生きているこの瞬間をどう思うのだろう?

その時の自分の答えに、すごく興味がある。

なので、

その時に後悔しないよう、いまを一生懸命生きようと思う。

とりあえず今は、あの時殺してしまったザリガニさんたちに手を合わせる事にした。

それでは、また。