夜中
昨夜は眠れなかった。
病み上がりだから、しばらくグテッとした状態が続くと予想していたので、
有り余るエネルギーに戸惑った。
ずっと寝てたから、眠れなかったのだろうか。
焦った。
今日は予定があった。
障害者手帳の更新をするつもりでいた。
今眠れなくて出かける時にフラフラだったら、という不安がよぎる。
僕の場合、体調を崩すと精神の方も調子を崩しやすい。
かと言って、出かける前にヒルナミンを飲んでボーっとしながら外出するのも、ある意味不安だった。
だが、眠れないものは眠れない。
僕は布団で30分程度、目を閉じて眠りを待った後、眠る事をあきらめた。
朝までには、時間があった。
ちょっと前に録画していたけど、観ていなかったテレビアニメを見る事にした。
「進撃の巨人」とか「ジョジョの奇妙な冒険」とか。
もう眠る事は完全に諦めていたので、コーヒーを飲みながら楽しんだ。
それでも、時間は余る。
夜は長い。
という訳で、普段は読み返す事の無かった自分の日記帳を開いた。
日記の内容は、過去方向に向かえば向かう程「嫌だと思った事」が書いてあった。
人に笑われたとか、からかわれたとか。
逆に現在に近づけば近づくほど、「うれしかった事」が書いてあった。
人に褒められた事とか、誰かの役に立てたとか。
一気に自分の生活の記録を俯瞰する事で見えてきたのは、
「自分の身に降りかかる出来事自体は、そんなに大きく変わってない」という事。
今だって、ミスをして人に笑われる事はあるし、人に褒められる事もある。
それでも、自分の中で確実に感触が変わってきている。
その時やっている事を楽しめるようにもなった。
できるだけ、嬉しい事や楽しい事を見つめて行けばいいのかな、と思っていたらようやく眠りが訪れた。
30分ぐらい寝て目覚めると、案の定だるかった。
けれども、バスの中でも眠れたので全然問題なかった。
「心配」とか「不安」って言うのは自分で作っていただけだと気づいた。
それでは、また。