チラシ

バイトの事で葛藤していた。

僕はここのところ調子がいい。

特別なこと（３時間以上、外に出続けるとか）がなければ、発作も起こらない。

日常生活も普通に送れる。

なので、バイトを探している。

１度、掃除のバイトの面接にも行った。

落ちた。

黙々とするバイトを希望している。

正直、接客は怖い。もし発作が起きたとしたら、手詰まりになるし。

そういう意味で、掃除のバイトは理想的だった。

次に僕が目をつけたのは、ゴルフの打ちっぱなし場。

ボール拾いのバイトがあると聞いた。

時間はそんなに長くないらしい。

接客もない。これはいい、と僕は思った。

１度、ゴルフ場に行ってみた。

バイトないですか、と。

すると「今は」ない、という答え。

いつなら？と聞くと、「たまに新聞のチラシで募集かけます」とのこと。

それから僕は新聞のチラシをチェックするようになった。

ところが全然入らない。

そこから葛藤が始まった。

接客が嫌だ、とか甘えてないでコンビニとかに挑戦した方がいい、という考えと、

できないものはできない、チラシをチェックして時を待て、という考え。

病気が病気なので、「仕事をできない」のか「サボっている」のかが曖昧だ。

やればできるんじゃないか？と思いつつ、発作が起きれば途端に僕は行動不能になる。

調子に乗ってその後発作を起こすたび、自分の無力を思い知らされてきた。

なので、僕は迷っていた。

以上の事をこのあいだ姉に打ち明けると、

「ボール拾いのチラシ、たまに入るよ」と言っていた。

僕の読んでいる新聞と、姉の家で取っている新聞は違う会社のやつだ。

盲点だった。

そもそも僕の読んでいる新聞では、募集をかけていなかったのだ。

それで、姉が「じゃあ今度チラシは言ってたら取っといてあげる」と言ってくれた。

僕はよろしく頼む、と姉に伝えた。

という訳で、僕はボール拾いのバイトの募集を待つことにした。

希望が見えてきた。

それでは、また。