大事なもの
これは。
僕がずっと使っているシャーペンだ。
もう、かれこれ16年は使い続けている。
たしか100円ぐらいで買った。
持ち手のゴムは剥がれたし、キャップは割れてセロハンテープでとめてある。消しゴムに至っては、跡形もない。
だが、その書き味の良さは健在だ。
愛着がある。
これをなくしたらへこむ。
学生時代も入院中も、
そのあともずっと僕は日記をつける時には、こいつを使ってきた。
辛い事も、嬉しい事も、日記に書きこむ事で僕は生きのびた。
とても人に見せられるもんじゃないけど。
病気がいちばんひどい時はひたすら、「死にたい」って書きこんでた……。
2度とあんな言葉は書かないが。
逆に。
最近は「楽しい」とか「うれしい」と書く事が増えた。
そういう、僕の怨念と希望を一旦通しているアイテムなので、替えが効かない気がしてる。
だから手放せない。
これからも大事に使っていくつもりだ。
それでは、また。