hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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様式美

ここのところ、だいたい平日は甥っ子2人がこの部屋に遊びに来る。

学校帰りに寄っていく。

彼らは2人兄弟。

通称は「兄さん(兄)」と「天才(弟)」。

 

兄さんはこたつに入って携帯をいじっている事が多い。

昨日は、話題の号泣議員を見てゲラゲラ笑っていた。

しばらくして、笑い疲れたのか兄さんはこたつでそのまま寝た。

 

一方、天才はカードゲームが大好きだ。

マジック・ザ・ギャザリング」というゲーム。

彼が保育園児の時に僕が教えた。

兄さんにも教えたのだけど、ハマったのは天才だ。

とにかく貪欲で、何回やっても飽きる事が無い。

僕は数回やるだけで、もう飽きた、と思う。

だが、彼には他に対戦相手がいない事と、教えたのが自分だという責任感も手伝って、僕は彼と長時間対戦している。

 

「マジック」は遊ぶ人の性格が結構露骨に出る。

僕のプレイスタイルは、手下のカードをいっぱい並べて、一気に攻めて一撃で相手を仕留める、というものだ。

対して、天才は変幻自在だ。

強力なカード1枚で勝負を決めたり、僕の動きを封じたり、捨て身の攻撃をして来たり、時に僕と同じスタイルで強引に勝利をもぎ取ろうとしてくる。

 

それで、いつものパターンは。

僕が手下をいっぱい並べる。15体くらい。

そして勝負が決まる、と思ったら、

天才が「全体除去」と言われるカードを使って並べたやつを一気に排除する。

並べた奴が全部死ぬ。

僕の努力は一瞬で否定される。

その時に僕が「ひどいよ……」とつぶやき、

彼が「これが人生の厳しさだ!」みたいな事を言う。

それが毎回繰り返され、もはや様式美みたいになっている。

負けるのは悔しいのだけど、その時の天才のちょっと意地悪な笑顔が僕は好きだ。

あれを見るために僕はせっせと手下を並べているのかもしれない。

ちょっとSMチックな気がするけど、そういうのもいつか思い出になるのかなって思う。

だから、そういう手続きを僕は大切にしている。

単純に、笑いながら遊んでいるのが楽しい、という事もあるけれど。

それでは、また。