hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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ピラニアみたい

僕の朝食は、お菓子かトーストだ。

お菓子の時は、ポテトチップか「じゃがりこ」か、チョコレートが多い。

今日はトーストにした。

食パンを包丁で半分に切って、ベーコンを乗せる。

軽く塩コショウを振って、トースターで焼く。

焼きあがったら、ケチャップ(大好き)を塗って、いただきます、だ。

今朝、パンをかじっていて、思い出した。

母方の祖父母の家を。

 

母の田舎は東北だ。宮城県の山奥。

祖父母が生きていた時は毎年、帰省していた。

で、あの家には庭があり、12坪くらいの池が広がっている。

そこに、鯉がいた。

何十匹も。

その鯉たちに祖母は毎朝、餌を与えていた。

食パンの欠片だ。

 

幼い頃、僕も餌やりをさせてもらった事がある。

食パンを池に撒くと、鯉が群がる。

バシャバシャ音を立てて、むさぼる。

短時間で、撒いたものが跡形もなくなる。

まるでピラニアのようだった。

怖かった。

 

幼い日の僕は、あの池に落ちたら死ぬ、と本気で思っていた。

近寄りたくない。

なのに、あの家は池の上にかかる橋を渡らないと中に入れない造りだった。

なので、僕はあまり出入りができなかった。

外に出ない僕を親戚の人たちはよく、「大人しい子だね」って言っていたけど、

本当は鯉が怖かっただけだ。

あの池は今どうなっているのかわからない。

じいちゃんの遺産だから、家の人も簡単にはつぶしたりしないと思うけれど。

ピラニアのような鯉は怖かった。

でも、背中を丸めて餌を撒くばあちゃんの後姿はかわいかった。

もう見れない。

時は無常だ。

それでは、また。