hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

【送料無料】僕のひきこもりナンパ宣言...

【送料無料】僕のひきこもりナンパ宣言...
価格:1,365円(税込、送料込)

折れない

バイトに挑戦した。

中華屋さん。

ビビって負けた。クビになった。たった1日で。

かっこ悪い。

僕はバカか?

自分を責めた。誰の得にもなんないのに。

 

クビを言い渡された午後、僕は自分の部屋でボーっとしていた。

すると、姉から電話がかかってきた。

「今から遊びに行っていいかな?」と。

 

姉と、甥っ子2人も来た。

姉に「クビになっちゃったよ」と伝えた。

恥ずかしかった。

だが、僕はもう終わった事だ、と自分に言い訳していたので、軽い口調で言った。

しかし、その瞬間から姉の顔が曇った。

明らかに暗い顔になった。

僕は不安になった。

そんなにがっかりさせてしまったのか、と。

どうしよう、と思っていたら甥っ子2人に「卓球やろうぜ!」と誘われた。

2時間くらいだろうか。みっちり卓球をした。

汗をかいて、笑って、楽しかった。

しかし、ときおり姉の方へ目を向けると、やはり暗い顔をしていた。

帰り際、甥っ子2人に言われた。

「働いていても、働いてなくても人の価値は変わらない」みたいな事を。

僕は、なんだお前ら励ましてるつもりか?生意気だ。と強がった。

素直にありがとう、と言えなかったけど、嬉しかった。

姉は暗い顔のまま帰って言った。

 

夕方になって、母と話した。

姉にがっかりさせてしまったかもしれない、どうしよう、と相談した。

すると。

「がっかりしてたんじゃなくて、心配してたのよ。『どうやって励まそうかずっと考えてた』って言ってたよ」という答え。

それを聞いて僕は部屋を出た。

 

夏がもう終わってしまったのか、夕方の空気はちょっぴり冷たかった。

混乱していた。

働いたり、負けたり、自分を責めたり。

色んな事が一気に起こり過ぎた。

気づくと、公園のベンチにいた。

空を見上げながら放心していた。

落ち着いて、状況を整理してみた。

何が自分を苦しめているのか?

罪悪感。

店の人に迷惑をかけた。

困っている人を助けずに逃げてしまった。

頑張るよ、って宣言してにもかかわらず、1日にしてクビになって姉をがっかりさせてしまった。

キレていたお客さんの姿も目に浮かぶ。

「あいつ最低だな」って言われた。

自分の駄目さ加減を思い知らされた。

 

だけど。

甥っ子たちが励ましてくれた。

母は僕を責めなかった。

姉はがっかりどころか、僕を心配して励まそうとしてくれていた。

店の人だって、僕が退場する時に「よく頑張った。ご飯食べていくか?」なんて言ってくれた。

あれ?意外にみんな優しい。

僕は結果を出して、人の役に立たないと、拒絶されて、嫌われて、徹底的に否定される、そんなふうに思っていた。

だけど、それでも、味方はいた。

支えられてる。

そんなふうに思っていたら自然に笑みがこぼれた。

そしたら、自転車で通りかかった高校生にキモいって嗤われた。

でも、笑い続けた。

笑い続けて、体を折り曲げて、それから僕はちょっと泣いた。

悲しかったからでも、悔しかったからでもなく、嬉しかったからだ。

僕は独りじゃない。

まだ、やれる。

心は折れていない。

 

その後すぐに家に帰って、ネットで求人情報を漁った。

すぐにバイトの情報を掴んだ。

近所のスーパーのお寿司屋さんの仕事だ。

速攻で電話した。

その2日後に面接という約束になった。

 

その後にも、たまたま電話をかけてきてくれた友人に励まされたり、ネット上の知り合いの人にも励まされた。

まあ、僕が愚痴ってしまったのもあるけれど。

色んな人に借りを作ってしまった。

なので、機会があれば何とかして恩返しをしたいと思っている。

何もかもありがたい。

 

それで、一昨日スーパーお寿司屋さんの面接に行ってきた。

緊張したけど、何とかこなせた。

優しそうな店長さんだった。

今は結果待ちだ。

ちょっとドキドキしてる。

それでは、また。