hatopoppo_25's blog

気づけば普通の日記になっていました。

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たのしい

仕事にだいぶ慣れてきた。

 

最初は全く余裕がなかった。

知識も、体力も、自信もなにひとつなかったから。

 

知識は学習する事で身についた。

体力は付かざろう得なかった。

自信に関しては、今だってそんなにない。

 

だけど、支えられている。

地域の人たちに。

今では被害妄想だったと思うのだけど、僕は本気で不安だった。

「前の担当の人に戻してほしい」とか「あいつやめさせろ」とか言われたらどうしよう?と。

 

だが、実際にやってみると、なぜかみんな優しい。

「頑張ってるね」とか「お疲れ様」と言ってくれる。

「寒いですね」と言えば「寒いね」と返してくれる。

あたたかい。

だから、身体が疲れてても、行く先々で心は支えてもらえていた。

ありがたい。

 

決定的だったのは。

晴れた日の午後で、風もなくてポカポカして気持ちいい日に。

配達先の庭で、土いじりをしているおじいさんがいた。

僕は何気なく、あいさつをした。

仕事中は無差別に笑顔であいさつをすると決めているからだ。

そしたら、褒められた。

「君は偉いねえ」と。

満面の笑みだった。

それが、とどめになった。

 

それまでは自分の中で、まだ迷いがあった。

「今のところはうまくいっているけど、失敗したり落ち度があったら台無しになる」

そんなふうに思っていたから、嬉しいと思っても自分の中でブレーキがかかっていた。

「嬉しいけど、ここで喜んであとで駄目になったらバカみたいじゃないか」というように。

卑屈で、下らない発想だけど、本音を言うとそんなふうに感じていた。

だけど、おじいさんの満面の笑みを見て、

もういいや、って思えた。

 

僕は傷つくのが怖くてグダグダ自分の中で、言い訳を繰り返していた。

でも、やめた。

疲れるし、つまらないし、失礼だから、やめることにした。

嬉しい時は、嬉しい。

悲しい時は、悲しい。

それでいいや、と思った。

当たり前の事なんだけど、僕にとっては大きな変化だった。

 

それから、ちょっとおかしい。

笑う時は、腹がよじれるくらい笑っているし、

悲しいと思った時は涙がぼたぼた落ちる。

仕事中、無差別にあいさつをしているせいか、知らない人に声をかける事にほとんど抵抗もなくなってきた。ヤンキーの人とかは怖いけど。

考える事と、行動する事のバランスが崩れている。

それがいい事かわるい事かわからないが、とても1日の密度が濃い。

生きている、という気が強くする。

このよくわからない状態が、たのしい。

それでは、また。